このイラストの生物は、通常大変愛くるしい外見をしており一般的には「パンダ」と呼ばれ親しまれている。
主にユーラシア大陸の西側の極狭い竹林地域に生息しており、公式には絶滅寸前の希少生物として登録されているが、原産国では諸外国へ貸し出す事で莫大なレンタル料を得る外貨収入の手段として用いられている。
このパンダと呼ばれる動物はユーモラスな外見からは想像出来ない程性格は攻撃的で大変危険な存在である。
奴らの最も特筆すべき特徴は、ある特定の電波を受けるとその攻撃性が増すことにある。
その電波を受けると筋肉組織が通常の25倍〜2000倍に膨れ上がり、群をなして動く物全てに対して攻撃をくわえるという。
音もなく空を飛び、正確に標的の急所を貫く事が出来る鋭い牙と長く大きな爪を持ち厚さ18mmの鋼鉄の板を引裂いたという記録も残っている。
また記録によると口からレーザー光線を出す事が出来、その際大声で「バンブービーム」と叫んでいた事が確認されている。
この事から、奴らが人の言葉を理解しそれを自在に操る事が出来るようだと推測されるが一部の科学者達は「言葉は人間特有の物であり、たまたまそう聞こえたからと言ってそれが人の言葉を理解しているという証拠にはならない」とこれを強く否定している。
各国軍部ではこの生物は人為的に作り出された兵器であると原産国を強く避難しているが未だ詳しい回答を得られないでいる。
我が国では上野動物園をはじめ、数カ所に収容されているが富士の樹海や利根川河川敷、日本海側海岸沿い等で多数の目撃例があり、正確な個体数は把握できていない。
奴らが最後に群を成し暴れたのは2002年春、場所は北欧で個体数は1308、その時の死者行方不明者は合わせて8万人を越え被害総額は760億円に昇るが、おりしもスポーツの世界的な大会の開催中であった為に日本では報道を差し控えられた。
被害を目の当たりにした人々の間ではこの時の事件をムキムキパンダ大行進「M.P.D」と呼び十数年たった今もその頃の深い爪痕が各地に残っている。
この原産国は国境問題等で近隣の数カ国と常に対立しており、その全てに先兵としてこのパンダを送り込まれたのではないかとの憶測が飛び交っている。
武力による争いに発展した場合、このパンダと呼ばれる生物が世界を7日で火の海に出来るとUMA研究家のヒポポ・ヒベヒボ教授をはじめとする数名の研究家が論文を発表しようとしたが、いずれも公になる前に不審火や,失踪等による事件に巻き込まれ、論文は未発表のまま幻と化してしまった。
現在では、パンダの危険性を認識する者はソレを口にする事さえ恐れ、研究結果を発表しない上、原産国による情報操作で見た目の可愛さを全面にアピールする事に成功し、知識の無い一般人に誤った認識を植え付ける事となった。
怖いねーパンダってー。
嘘じゃないよ、本当だよ。