イラストレーター相模金吾の[KINGO WERPON]ロゴ
イラストレーター相模金吾はキャラクターイラストが得意
です。WEB(PC スマホ)ロゴ等デザイン全般、イラスト等
広く対応致しますのでお見積もり・お問合せはお気軽に。
ライセンス契約受付中
サボテン&うさぎキャラクター

サボテン&うさぎキャラクター

&物語の書き出し部分

あまり大きくない街の、あまり広くない部屋の、あまり日当たりが良くない窓辺で、サボテン君はいつも思っていました。
「僕にも足があれば、もっとお日様が当たる所に行けるのになぁ」サボテン君の足は茶色い植木鉢の中にスッポリと埋まっています。もちろんピクリとも動けませんでした。
「は〜、もっとお日様の光を浴びたいなぁ〜」
今日10回目のため息を漏らした時です。
世話をしている女の子がうっかりサボテン君を窓から落としてしまいました。
サボテン君は地面へ真っ逆さまです。
ドシーン!
サボテン君は、あまり日が当たらない窓辺よりもっと暗い所に落ちてしまいました。
「うわーん、もう、文句言わないから窓辺に戻してよ!」
大声で泣いてみたけど、返事はありません。
女の子も気付かずに行ってしまいました。
「もう、文句言わないから・・・」
サボテン君は本当に悲しくなってしまいました。
そのまま夜になって、朝になって、また夜になったけど、一度もお日様は見えませんでした。
今となっては、あのあまり日が当たらない窓辺が懐かしくて仕方ありません。
「はぁー」今日1000回目のため息をついたその時です。
「こんな所でなにしてるの?」
と声をかけられました。
恐る恐る後ろを振り返ると、そこにはウサギのぬいぐるみが立っていました。
何だか少し不恰好で、いろんな汚れています。耳なんかすぐ取れそうです。
「こんな所で何をしているの?」
再び尋ねられて困ってしまいました。
何もしてないから、答えられなかったのです。
「なんだ、しゃべれないサボテンかぁ」
ウサギはサッサと行ってしまいそうになりました。
「あ、あの!僕・・・」サボテン君は一生懸命声を出しました。
「あの、僕日向に行きたいけど、動けなくて困ってるんだ」
サボテン君は本当に一生懸命話しました。
「ふーん」ウサギはジロジロサボテン君をみました。
「ちょっと待ってて」
そう言って、ウサギは何処かに行ってしまいました。
サボテン君はまた一人ぼっちです。
「はぁー」
1001回目のため息をつきましたが、ウサギは戻って来ません。
もう戻って来ないかもしれないと考えるとまた悲しくなってきました。
ガラガラガラガラ遠くから音が聞こえます。
「お待たせ〜」
ウサギは何処からか台車を引っ張って来たようです。
「コレに乗せて日向に連れて行ってあげるよ。」「エッ!本当!!」
的な絵本を描きたいなぁ〜、でも自費出版とかヤダな〜。
忙しいしなぁー、眠いしなぁー、時間掛けてイラスト描いても批判とかされたら心折れちゃうしなぁ〜。
誰か仕事として依頼してくれないかなぁ〜って、うっすら頭のすみで思ってるのが誰かに見られてたらヤダなぁ〜。

当サイトへのリンクバナーを除く全ての著作物(イラスト・キャラクター・写真・文章の一部、または全て)の無断使用はお断りしてます。すべての著作権をイラストレーター相模金吾が保有しています。
The Copyright of this website is reserved by Kingo Sagami. Please do not use any images [ artworks and photos on my site ] without permission. Please get the permission in the sentence of the form.